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航路1へ3《深夜勤務マン・暫定》
『――ぶち殺すぞ』
最初に聞き取れた言葉にユーリは『物騒な……』と顔を顰め、無意識に腕をさすった。
恐ろしい声から溢れ出たあまりにも直截的な殺気……。自分に向けられたものではないと思っていても尚、肌を刺すリアルな気配に身震いせざるをえなかった。
だが同時に――声の主が満身創痍な様子が脳内に浮かんできた。いや、これはあくまでもユーリの感覚に過ぎない……いつもなら。
虹色の空間は確か彼を目的地に誘うモノだ。しかし、それが“生命神秘の気”で満たされた空間である事に変わりはない。




