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航路1へ2《眠眠マン・暫定》
「――?」
転移空間を流れに身を任せたまま進んでいくユーリは、ふと首を傾げる。誰かの声が聞こえた気がしたからだ。気になって周囲に首を巡らせてみるも、当然ながら虹色の空間に他の人影など見当たらるハズもない。
『――――』
「……やっぱり聞こえるな」
しかし、気配や姿は見えずともやはり声は聞こえる。ハッキリとは聞こえないが……男の声の様だった。まだまだ若々しい男の声……。感情が薄いが故か低く、淡々とした喋り方をしている。
――いや何を言っているのかは聞き取れないのだが。これは聞こえたと言うよりは、そう“感じた”が正しいのだろう。




