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そして虹は彼方へと伸びていく《お出掛けマン・暫定》
――別れは着実に近付いている。内心では酷くそれを惜しんでいたゼ・ハであったが、全力で表に出さないように己を律していた。彼女は解っているのだ。これが偶然と言う名の必然であったとしても、そう何度も起こる出来事ではない、と……。
次はいつ会えるのかも解らない。彼の立場がそうであるなら、全力の立ち位置もまたそうであるのだ。
付いていく事は出来ず、気軽に会う事も、声を届ける事も、限りなく不可能……。“観測者”である以上、彼女はルールに縛られる。彼女自身、理解しているし、抗う理由もない。




