3961/3966
ゼ・ハは離席した5《眠眠マン2・暫定》
窓の外に広がる宇宙――正確には彼女の能力によって投影した光景だが――を眺めつつ、もう一度彼女が小さなため息を吐く。
――今回の件は、些か自分の手に余るかも知れない、と。
そもそも、彼女の役割は徹頭徹尾“観測者”である。
“観測結果”を“記録”するのが役目であって、それを共有まではしても情報を元に誰かを支援する事は少ない……と言うか、ほぼない。
廣瀬悠理との関係性だって、彼が“■■の筆”と決着をつけてからだ。
言わば人目につく物語が終わった後。メタ的な発言をするならばアフターストーリーで登場するようなキャラクター。物語の裏側、本編では語れなかった側面をつづる為の登場人物に過ぎない。




