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航路5がどちらだとしても《深夜勤務マン4・暫定》
『航路4と5がどちらにしても予習しておくことに間違いはありません』
ゼ・ハはその感情希薄な顔をユーリへ向けると、『パン』と軽く手を打ち鳴らす。
するとどうだろう。部屋そのものはプラネタリウムの様相から変わることはなかったが、新たにホワイトボードと教壇、机と椅子が現れる。忽然と、音もなく。気付いたら視覚に映っていた。
しかも、ただの偶然か、ユーリが丁度瞬きをした瞬間だった。だから本当に気付けばそこに当たり前の様に存在していたのだ。




