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時空神カンリについて2《深夜勤務マン2・暫定》
“時空神カンリ”――こと、四条完利は元々は一般人である。
並行世界の地球に生まれ、多少は愉快な人生を送っていた普通の高校生……。普通じゃなくなったのはクラス毎異世界転移されてしまった瞬間だ。
完利少年は召喚に関与した先代の“時空神”によって『不適格』とされ、消滅させられそうになった――代わりに“時空神”になった。
――何を言ってるか解らないと思うが、これが事実だ。
完利少年は『スキルを持っていない』と言う点で“時空神”に排除されかけたが、なんて事はない。神ですら見抜けなかった“スキル”を有していた……それだけの事。
その隠されたスキルによって“神殺し”を果たしてしまった事は誰から見ても予想外であっただろうが。




