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最初の航路4《眠眠マン・暫定》
『“深緑のミカド”。向こうでは“操魔神・ミカド”とも呼ばれていますね』
「ソーマ神? 酒の神だったか?」
『いえ、違います。彼の居る世界には“魔力”と言うモノがありまして、それを“操る”と書いて“操魔神”です』
「なる……ほど?」
世界の観測者であるゼ・ハからの説明にユーリは解ってない顔で首を傾げた。
“魔力”と言うモノを正確に理解している訳ではないが、ふわっと何なのかは想像できる。それを操ると言うのならそれは魔法使いで、その神様と言える立場なら“魔法神”とかじゃないのか? ……首を傾げたのはそう言った理由からだった。




