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普段旅行へ行かない人の計画性3《眠眠マン・暫定》
――七つの世界を超えて行くなどあまりにも無謀だ……普通ならそう考えて悲観して然るべきだ。
しかしながらユーリ・ヒロセはそれに当て嵌まらない。
何故なら彼は自分の能力を信用しているからだ。核心をついていなくとも“生命神秘の気”が破格なのは解っているし、今まで異世界で生き残ってこれた経験からの信頼は厚い。
逆に言えばユーリにとってそれは無くてはなくてはならないモノ。あって当然のモノ。全てをひっくり返す可能性。究極の自由形。