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虹の並行世界渡航計画!5《深夜勤務マン4・暫定》
(廣瀬悠理とユーリ・ヒロセが接触する可能性は限りなく低い……ですが――)
視界にユーリを。脳内に悠理の姿を映しながら、ゼ・ハはどうしても一つの懸念事項を考えざるを得なかった。悠理の基本的な活動は基点世界が中心となっている事が多い。何故ならユーリが居る新たな並行世界以外は彼の力が必要ないからだ。
廣瀬悠理が必要とされていない他の並行世界へユーリ・ヒロセが干渉する……。事の大きさがあまりにスケールがデカい話でゼ・ハも混乱しているし、影響力の計り知れなさに戦慄を覚える思いだった。