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虹の並行世界渡航計画!4《深夜勤務マン3・暫定》
ゼ・ハは今回の件を重く考えている。それと同時に自分との邂逅に何の意味があるのかを探っていた。
廣瀬悠理やユーリ・ヒロセに関わる事であれば偶然も必然。意味のない事など一つもない。深読みは当然、慎重に慎重を重ねても尚警戒は怠らない。
――まさか、ただの観測者に過ぎない自分がここまで彼らに関わる事になるとは、過去の彼女も思うまい。
『――』
今回の件について思考しつつもゼ・ハは本来の観測業務に戻った。ユーリ・ヒロセに確認されぬ様、脳内にのみ廣瀬悠理の姿を映し出す。