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虹の並行世界渡航計画!《お出掛けマン・暫定》
『お伺いします。並行世界を渡る訓練はなされましたか?』
「そんなのしたことある訳ねぇだろ」
『でしょうね。そう簡単に出来たら困る所です……となると、訓練するしかありませんね』
「解るのか? やり方が?」
『知っている、と言うよりは見当が付いているだけです。それにしたって私が直接教えられるようなものではありませんし』
二人して腕を組んで唸りながら(ゼ・ハはユーリの真似をしただけのようだったが)悩む。
ユーリ自身“生命秘奥の気”を使えば並行世界渡って行くのは不可能ではないと感じている。根拠がないのが頼りない所ではあるが。