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遥か彼方の並行世界3《眠眠マン・暫定》
『ではマップを表示します』
ゼ・ハは『便宜上ですが』と前置きしてそう言った。
暗い部屋――プラネタリウムを彷彿されるそれに上書きされて、巨大な、あまりにも巨大な地図が表示される。斜めに重なる様にして、何枚も、何枚も。延々と、延々とそれは続いて――止まらない。
「……おい」
『仕方ありません。ただでさえ広い宇宙……そこに並行世界を重ねればこれだけの情報量にもなります。ここまでしないと正確な位置を探る事は出来ませんのでご容赦を』