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遥かゼ・ハの彼方に辿り着く3《深夜勤務マン・暫定》
ゼ・ハは不可解そうにユーリの身体をあちこち触り始めた。最初こそは慎重に、傷つけないようにフェザータッチだったが、今はお構いなくベタベタと触れてくる。
「――くすぐったいんだが?」
『失礼。しかし、大変興味深いです。アナタはやはり“彼”とは違う。何がこんなにも違うのでしょう……いえ、凡その検討はついていますが……』
受け答えしつつも手は止めず、独り言をブツブツと呟くのも忘れない。
ゼ・ハの思考は今単純に好奇心へと大きく振れていた。