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そして再びの放浪へ2《深夜勤務マン2・暫定》
“生命神秘の起源箱”は自分の望んでいたものを手に入れた。他の――“同胞”への道筋を。
自らの意思で“生命起源の気”をある程度制御可能になったのだ。想定したよりも大きな成果である。
――その為に協力してもらった(させた)ユーリに今更ながら申し訳なさが募るが……。
『今更言うな』と、抗議するように“生命秘奥の気”が瞬いた。既に“子機達”は自壊モードへと移行しており、太陽の如き輝きを徐々に弱めていく……。ユーリにとってもかなり大きな成果だ――本人はやや意識が朦朧としている状態だが。




