3870/3921
我は箱、名前は(以下略)4《眠眠マン2・暫定》
――成程、筋が良い。期待以上だ。
極限の集中状態を維持するユーリに“箱”は感心していた。
ちょっと上から目線なのはご愛嬌――と“箱”は思っている。まぁ、ソレは言葉を理解出来るけども声や念話と言った伝える手段は乏しい。故にユーリに諸々が聞こえる事はない。
“箱”は“生命神秘の気”の塊……もしくは“最奥”とも呼ぶべき“根源”――“真実”そのもの。
だからこそ、それは“箱”でありながら自我と知性を有している――が、制約が多い為にソレの“進化”はそこで終わっている。