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我は箱、名前は(以下略)3《眠眠マン・暫定》
“箱”は焦っている。今回、何とか干渉できそうな相手に恵まれた為、普段は使えない“力”を無理矢理フル活用したほどだ。
――その所為でユーリに色々とダメージを与えてしまったのは誤算であったし、申し訳なさもあったが。
兎も角、正統な“生命神秘術士”と巡り合う機会などこれを逃せばあと数万年はないかも知れない。そう思えば、“箱”もなりふり構っては居られない。
本来なら不眠不休で先ずは一ヶ月“生命神秘の気”を箱へ注いでもらいたかった所だが……“箱”側の不手際で不必要な刺激を与えてしまった事だし、そこは補助させてもらった。