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“生命神秘の起源箱(仮称)”5《深夜勤務マン2・暫定》
「――――――――」
開始から既に数十日が経過している――気がする。
正直、後から考えるとこの時のユーリはトランス状態に入っていた。と言うか、そういう状態にした。
“生命神秘の気”を個別の“色”で使っていく内に、段々と各特性を把握出来たから可能になった事だ。
“心”或いは“精神”と言ったものを“生命神秘の気”で保護/隔離し、“操作”系の“色”で一時的に効率的な“機械”になる……。今彼がやっているのはそれだ。
冷静さだけを抽出した機械的なユーリが不眠不休でパズルを解いていく。