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“生命神秘の気”の起源を追って3《お疲れマン・暫定》
何処かにある、と思われるそれをゼ・ハは探し続けていた。極々、個人的な理由で。
ユーリ・ヒロセもそうだが、廣瀬悠理もまたある程度の事は理解していても、原理が解らぬまま“生命神秘の気”を使っている。
前者は元々使用上の代償はほぼない様だが、後者は違う。使えば使うほどに少しずつだが、代償に身体を蝕まれていた。今は無論、大丈夫だが……再び身体に異変が起きないと言い切れない。
ゼ・ハは廣瀬悠理に命を救われている。だからこそ、彼の心配をする。