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現実逃避の結果4《深夜勤務マン・暫定》
まさかの一ヶ月間に渡る放置プレイ……。いや、ユーリが招かれたこの空間は通常とは時間の流れが異なる為、半年だろうが一年だろうが、現実世界に影響を及ぼすことは殆どない。精々、流れたのは数時間程度のものだろう。
――が、彼をこの場に引き寄せたナニモノか、或いはモノは待ちきれなかったらしい。
「んー……お?」
まだ寝起きの状態から覚醒までハッキリしない頭でユーリは視界にそれを捉えた。
玉座の上。鎮座しているの透明だった四角い箱が……半透明位になっているのを。