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現実逃避の結果2《超爆睡マン・暫定》
「――ぅ、ぉぉ……」
呻きながら起き上がりぐーっと伸びをするユーリ。
体感では8時間はたっぷり寝たような感覚がある。
――後で知った事であるが、彼は寝ていたのは時間だけで言えば一ヶ月間に相当する。
これは肉体的、精神的な疲労に加えて魂に負荷がかかったことに起因していた。
■リとのやり取りはそれほどの危険を彼に強いていたと言える。彼女自身に彼をどうこうする悪意があった訳ではないが、もしも悪意あるものによって起こされたならば命の危険すらあった。