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邂逅の意味5《深夜勤務マン4・暫定》
「もうめんどくせぇな……」
触れられない謎の箱を前にユーリは心底ダルそうに呻くしかなかった。
何せ、■リとの再会と別れでかなりの体力と気力を消耗していた。普通に考えて、人間が経験する常識、非常識のラインをとっくに超えている。
いくら彼が“生命神秘の気”によって自らを改造しているとは言え、限界は来るし、ある。
特に■リとの攻防と会話は乱れづらい精神状態が大いに乱れた。タフなハズのユーリですら割といっぱいいっぱいなのだ。此処に来て更に謎解きをするような余裕はない。
「――良し、寝よう」