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邂逅の意味4《深夜勤務マン3・暫定》
(また面倒な)
誰も見ていない事を良い事にユーリは思いっきり顔を顰めて見せた。
何処の誰に呼ばれたのかは知れないが、昔馴染みと引き合わされた事といい、見えない触れられない謎の箱状のナニカ。
これらはユーリだから――彼にしか意味がないからこそ、此処へ誘われたのは間違いない。
だとすれば何とかするしか彼には選択肢がない。良いように動かされてる事に苛立ちが募りそうになるも、解決しなければ元に戻れないとなればやるしかないのだ。怒りをぶつけるのは後でも出来るわけだし。