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わらってまたあしたって4《昼夜逆転マン2・暫定》
――とまぁ、彼女の一族が滅んだのは本人からしてもどうでも良い。元々、関係性などなかったし。
しかし、その滅びにユーリが関わっているのであれば話は別。
これは知識を与えられた彼女でも良く解っていないが……。
簡単に言えば、ユーリによって“象徴”の死によって齎される災厄が彼女の一族へ向けられたようなのだ。
それがどういった理屈によるものなのかは完全に不明。或いはそれこそが彼の“象徴”としての力の一部なのかも知れない。
ユーリ本人は覚えてはいないけれど、彼女は自分の一族に怒りを向ける彼を見ているから。
積り積もった怒りが解き放たれたのだろう。