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ながれるち《深夜勤務マン5・暫定》
叫び、怒り、涙を流す。
もう焼き切れてしまうのではないか? 沸き上がる感情の熱を持て余している様にしか見えない暴走状態のユーリ。その姿は最悪の未来を彷彿とさせるには十分過ぎた。
人には理性がある。感情を抑制する為に。何故その必要性があるのかと言えば、答えはコレだ。
今、感情のままに暴れ行く彼は全身から血を流している風にさえ映る。それはまさに命の流出。感情は大切なものだ。しかし、それを思うがままに、出し過ぎてしまうのは危険な行為だ。
行き着くところまで行けば――止まることなど出来ないのだから。