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さておき急展開5《深夜勤務マン3・暫定》
――凡そ三時間位が経過しただろうか?
ユーリはあれやこれ、手を変え品を変えては脱出方法を模索したのだが……結果はお察しの通り。唯々、破壊の奔流が空間に吹き荒れただけで、結界への穴どころか、周囲に何の影響も与えられはしなかった。
――何をやっても大丈夫そうだと思ったユーリが調子に乗って普段は出来ない出力と方法を試し始めたのは、完全な悪ノリだったけれども。
つまり、大体この三時間……遊んでいたとも言える。
まぁ、無駄ではない、成長に繋がる遊びだったとも。
「――いい加減、探索するか」