3801/3919
さておき急展開3《深夜勤務マン・暫定》
蜃気楼の如くその存在を隠蔽する天空の中にある幻の城……。
また突然とも言える招待を受けて(強制)、ユーリはいつ襲撃を良いように身構えたが――。
「――おかしいな?」
待てど暮らせど……と言うのは少々大げさではあるが、少なくと何かをされるという気配は全くない。それどころか……。
「気配らしい気配もない……か?」
斥候代わりに“生命神秘の気”を周囲や、城の中へと送り込むも、返ってくる感覚は……無反応。
つまり、中には生命体やそれに類する存在は居ない、と言う事になる。