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やっぱり面白がる人達・???《昼夜逆転マン・暫定》
彼女は朝から酷くご機嫌だった。姉に凄い嫌そうな顔をされたが特に気にもならない。何せ――彼がまたやってくれたからだ。
――嗚呼、私は貴方が欲しい。
狂おしいほどに溢れ出しそうになる執着を隠そうとして……隠し切れなかった。口角はわずかに上がったまま戻らないし、頬は微かに赤みがさしている。そして何より――目だ。瞳に宿る狂気すら宿した熱を完全隠すことは出来なくて。
――現に彼は私の方を見てくれない。
朝から色々とちょっかいをかける人達を見ていたけれど、彼は何もしていない彼女も明確に避けていた。




