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ユーリの進化と真価4《早出深夜勤務マン3・暫定》
サキ・サトミは背中に冷ややかな汗が流れるのを感じていた。不快感に顔を顰めるよりも先にえも知れぬ恐怖心で頬が引きつるのを感じ、彼女はグッと奥歯を噛みしめて耐える。
――想定した以上だった。
ユーリが一段階……いや、下手をすれば数段階は強くなったのはなんとはなしに感じていたのだ。虫の知らせにしては具体的で腹立たしくはあったが。
だからこそ、彼女はそれも加味して対策を打ち立ててはいた、いたけれど……。
想定を簡単に飛び越えれた事に怒りを増した。紛れもない理不尽な八つ当たりではあったが、彼女からすれば彼こそが理不尽の塊なのだ。怒りと憎悪を向けるに値する程に。




