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方針は脳筋で!5《眠眠マン・暫定》
結局……全ては収まるところ。つまりは出たとこ勝負に落ち着いた。
ただ一つ、少しだけ違うのは――ユーリが前向きになったこと。
自らの武器を認め、それを更に洗練させようという気概が生まれたこと。
彼に武の才はない。けれどもその身体能力は、成長性は、才覚の無いデメリットを軽々と凌駕できる要素でもあった。なれば、ならば彼に辿り着けないハズはない。彼に凌駕出来ぬ道理はない。
――彼の力は理不尽を受けたならそれを超える理不尽に自らを変質させるものなのだから。




