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続・朝っぱらからモテ男4《深夜勤務マン・暫定》
『はいはーい! お稽古は終わりにしてご飯にしましょうよー!』
譲渡された二本の槍を見ながら、『これ何処にしまえば良いんだ?』と悩んでいるユーリの耳に、パンパンと手を打ち鳴らす音と元気な声が飛び込んでくる。
振り返ればそこにはメイド服に身を包んだアンネータン。加えて、ヨウラやY型クローンが整列して静かに頭を下げていた。
「おう」
片手をあげて答えながらユーリは二つの槍を手にして『どーすっかなこれ』と考えながら持ち上げようとして――しゅるん。
「ん?」
『?』
『んんぅ?』
二つの槍がその掌に吸い込まれていく光景に三者三様の反応をしてしまう。




