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続・朝っぱらからモテ男《眠眠マン・暫定》
「じゃあ、お次はこっち――――おぉっ⁉」
思う存分、黒き剣槍を振るいまくった後はジンラーイカが持ってきた帯電している槍を手に取る。
目で見て解るように、触れた途端ビリっと彼の身体を電撃が駆け巡っていく。攻撃的な不快感は感じない。むしろ、身体に良く馴染んでいるような……。
「それじゃあ、お試――し?」
――――――――ヒュッ。
手始めに軽く突きを放ったユーリが呆然と槍の先を見つめる。音が遅れた気がした。自分が認識するよりも早く腕が動いていような……。




