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朝っぱらからモテ男4《深夜勤務マン3・暫定》
「まぁ、くれるって言うんなら試してみるか……」
『何処の世界にプレゼントで槍渡すやつが居るんだよ……』と、内心では突っ込みつつもユーリはアルルウェロメノレーカが用意した漆黒の剣槍を手に取った。
「――見た目よりも重くないな」
形状は違うものの、斬馬刀と言った様相を呈しているそれ。巨大で槍としても大剣としても使用可能な武器は、見た目のおどろおどろしさと大きさに反して軽かった。
――これは後で知るのだが。
どうも、これは闇王龍に挑んで死んだ同族を加工したものらしい。
何でもそいつは重力関係の能力に秀でいたとか。




