3752/3969
止まらない人の背中を追うという事10《眠眠マン・暫定》
夢の中で……テテファグレーンは彼と肩を並べて戦っていた。
地平線の彼方まで埋め尽くす、敵、敵、敵……。絶望的な光景だが、彼女と彼はそれらに果敢に挑み、蹴散らしていく。
――が、気付くと彼の姿が段々と遠くなり、最後は敵に埋もれて見えなくなっていく。
『待って!』と手を伸ばすも、無限に湧いて出てくる敵を前にテテファグレーンは手一杯にならざるをえない。遠くから敵を蹴散らす音が聞こえているから、彼は無事なのだろう……。
そうは思っても、傍でともに戦う事の出来ない歯がゆさはなくならない。




