3750/3969
止まらない人の背中を追うという事8《眠眠マン・暫定》
――ジャラッ、ジャラララララッ!!
「――――⁉」
お手製の無断建築した小屋の中。ハレィピナは警戒網として設置していた鎖が音を立てた音で目覚めた。
凄まじい勢いでベッドから飛び起き、そのまま床へとゴロゴロと転がる。
「…………」
床へと伏せ、息を殺して状況把握に努めるハレィピナ。そうしながら“第一級警戒音”を鳴らした“鎖”を見る。指し示している方角は学園都市。鎖の蛇の様に鎌首をもたげている鎖の長さから言っても、場所は学園都市。




