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止まらない人の背中を追うという事7《深夜勤務マン5・暫定》
――槍、槍ねぇ……。
ジンラーイカもまたアルルウェロメノレーカと同じ事を考えていた。
彼女が本気を出せばその姿を隠すことなど造作もない……まぁ、盗み聞きなのは変わらないのだが。
――ここで贈り物をすれば親しくなれるのでは⁉
動機も下心満載ではあるが、着眼点は悪くない。受け取ってもらえるかどうかは別として。
それに……。
――でも、基本的に武器なんて使わないからねぇ……。
龍はそれそのものが全身凶器と呼ぶべき存在であるからして。




