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止まらない人の背中を追うという事6《深夜勤務マン4・暫定》
アルルウェロメノレーカは悩んでいた。
――槍、槍かぁ……。
彼女の現在地はユーリの部屋の隅っこにある影。
なんと彼女は水龍王の娘の襲撃からこっち、ずっと彼についたままだったのだ。
かなり本気目に隠れている所為か、存在がバレた様子はない。
――アンネータン以外には。
そのアンネータンからは特にお咎めがないので、アルルウェロメノレーカは好きにしている。
……実はアンネータンが彼女の存在を忘れてただけと言うのは後日判明する話ではあるが。




