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遠い背中、いつか追い越していく背中3《眠眠マン・暫定》
偶にある感覚だ。ユーリは最適な行動を取りつつも、意識は別の所に向いている。
決して、余裕がある訳ではない。見えない攻撃を勘と感覚を極限まで研ぎ澄ます事で何とかやり過ごしている。ただし、あくまでも致命的なダメージを避けているだけ。
余裕などない。にも関わらず、頭は何故か父や師匠と言った自分にとってはいつまでも大人であってほしい人達に対する身勝手な憤りが渦巻いている。
これに関してはユーリが厳しいだけなんだろう。解っていても簡単に割り切れないのも解らなくもないが。




