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ユーリ・ヒロセver.???《早出深夜勤務マン3・暫定》
「知ってる天井……だな」
暑苦しさに唸りつつ、目を開けたユーリがそんな声を発した。
少しだけ呼吸が荒い。風邪の熱に魘されているような感覚すらある。
ただ、それは慣れていないからそう感じるだけで、身体的な異常ではない……と感じた。根拠はそれこそ勘だが、他でもない自分の身体だ。何しろ“生命神秘の気”で魔改造された特別製……解らないハズもない。
「うぅぅ――あでっ⁉」
唸りつつも若干気怠い身体を起こそうとしたユーリだが、視認できない結界に額を打ち付けて元の位置に戻されてしまう。




