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炎というより熱5《早出深夜勤務マン5・暫定》
――アンネータンはできる女だった?
背後に宇宙で呆ける猫が見えるようなユーリの周りの女子達。
大変、失礼な感想なのだが、一応、元から女王に仕える立場であるし、命令でこうしてユーリの護衛を任じられるくらいには信頼も厚い。
いつもはひょうきんなくせに実際は超デキる女だった。
ただ、アンネータンとしては不測の事態も良い所であったが。
ユーリの護衛としては今回の件は失態も失態である。女王ランヴィナティアはそこまで怒らないであろうが、直属の上司の方が……怖い。
周囲から『実はデキる女』として尊敬の眼差しを浴びつつも、護衛対象の介抱しながら上司の説教に怯えるアンネータンであった。




