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炎というより熱3《早出深夜勤務マン3・暫定》
『えっほ、えっほ!』
空気が歪むほどの高温を発するユーリを肩に担いで元気に走るアンネータン。
アルルウェロメノレーカは彼女の陽の気に当てられたのか、敵対する意思がない事を示すと逃げるように消えてしまった。
実際、彼女の闇や空間を操る能力にユーリの“熱”が作用してしまう以上、彼女が約に立つとは言い難い。
アンネータンは大地の属性を持つモノであるからして、各属性にある程度の耐性を持っている。
ユーリの身体は溶岩を彷彿とさせるほど、ぐつぐつと今も煮えたぎっている様に見えた。それを担ぎながら、『ふぅ、いい汗流してますね!』とはつらつとしている彼女は割とおかしかった。




