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炎というより熱《早出深夜勤務マン・暫定》
『これは……大変な事になってますね!』
アンネータンは『アチャー』と額に手を当ててコミカルに嘆いた。
どこぞの龍王の娘がヤバい気配を隠しもしなかったので、流石に同じ龍族として如何なものかと様子を見に来れば……時既に遅し。
本来はユーリの護衛も彼女の仕事であるのだが、こればかりは仕方ない。
何せ、彼女は守りの力はあるが、如何せんスピードに優れたタイプではないので。
それでも今回の到着は比較的に言っても早かった方である。
まぁ、一応の決着を見た後では遅いのだけれども。
口調は軽いが内心はバクバクのアンネータンは取り敢えず倒れたユーリと何故か傍に居るアルルウェロメノレーカへと近づく。




