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理解し、淀みは濁りを増す4《眠眠マン・暫定》
――嗚呼……! 嬉しい、うれしい、ウレシイッ!!
捻じ曲がった心の内を満たすのは歓喜。今までは推しをただ愛でるだけだった。
今は、これからは違う。何故なら彼女は共感を得たから。
――人を憎むという感情。絶対に認められないと言う理屈じゃないモノ。
彼女はそれを得た。ユーリ・ヒロセと言う存在にそれを見出したのだ……彼にとっては傍迷惑なことに。
水龍王の娘は下等生物を憎む事を覚えた。これまでも彼女は歪んでいたが、それはおままごとの様なものだった。
これからは――――違う。




