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アナタの隣にいる事が11《お出掛けマン・暫定》
レーレはだれているユーリをからかいながらも、内心では心配していた。
――まぁ、それは今に始まったことではないが。
過去の世界で長い間二人で生活していた事もあって、ついつい彼の事を考えてしまう。
まだ数年ほどの時間しか過ごしていないのに、もう数十年近く一緒に居るような気さえする。
それほどまで、彼女の中でユーリの存在が大きくなっていると言うこと。
そのあまりの速度で、大きく膨れていった存在感に戸惑いはしても、嫌な気持ちにはならない所がまた彼女を困らせている。




