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アナタの隣にいる事が5《早出深夜勤務マン・暫定》
カズラクロウスは今まで張り詰めていた期間が長かった割には、気持ちの発散の仕方が下手くそだ。
まぁ、だからこそ思い詰めてしまったわけではあるのだけれども。
ユーリとの思い出が消え、でも脳裏に、或いは心の奥底に微かな“想い”が残っていたからだろう。
まるでそれは燻る炎の様に、違和感として彼女の中に残り続けていた。
彼女は……あまり賢くはないので、胸の内に居座るモヤモヤをどうするべきか測りかねていた。
なので……。
――思いっきりアイツと遊ぼう!
そんな発想に落ち着いたのだ……何故か。




