3653/3972
ある日の休日をユーリと13《眠眠マン・暫定》
「――シッ!」
「――ハァッ!」
拳と肘がまともにぶつかって、『ゴッ』と鈍い音を立てた。
前者がユーリで、後者がマコト。
両者とも訓練と言う名目であってもその表情に油断はない。
何せマコトは隙あらばユーリをボコろうとするし、彼女の“祝福”は防御力とか耐久値なんて無視して攻撃を貫通させるモノ。
右拳と右肘が真っ向から打ち合って、肉体を魔改造されている男の方が『いっ⁉』と頬を引きつらせる。
勿論、マコトも無傷ではない。当たりさえすれば確実に攻撃力を貫通させダメージを与えると言っても、自身の肉体に補正がかかる訳ではない。




