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ある日の休日をユーリと11《早出深夜勤務マン3・暫定》
「――ぐぁぁぁぁ……」
『……ククッ、どうしたんだよ。変な声出して?』
ある日、自宅の屋敷(自分の持ち物じゃないが)、そのリビングで寛いでいると家に居ないはずの声が聞こえた。
「おー、レーレ」
思う存分、家でだらけ切った様子のユーリに笑いを殺し切れずにいたのはレーレだった。
普通は彼女の登場に驚くべきところなのだろうが、これでもユーリは過去の世界(?)で同棲していた仲である。いや、今は違うのだが、一度そういう共同生活を送った身としては彼女が近くに居ても何の違和感もないどころか、居ない方が違和感を覚えるまであるのだ。




