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ある日の休日をユーリと6《体調不良2・暫定》
ユーリにとってそれは予想だにしない事であった。
(……尾行されてる、か?)
彼が一人で街中をうろつくことは多い。特に買い物をする訳でもないのだが。
そして彼の近辺を探る者もまた多い。普段はヨラ達が処理するのだが、今回はそこをかいくぐってきたらしい。
ユーリでも微かにしか違和感を感じない。姿は見えず、気配は朧気。
何とか気付けたのは彼自身が最近“それ”に目覚めたからかも知れない。
そう、“闇の力”だ。闇属性による高度な隠蔽技術であった。
(アルルウェロメノレーカ、か?)




