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止マラズノ進化4《生活時間調整中2・暫定》
「ふっ――!」
気合と共に息を吐きだし、両掌の中間で渦巻く光と闇の混合球を圧縮、圧縮……。室内である為、迂闊にその効果と威力を確認する訳にもいかない。であれば、消滅させるより手は他にない。
霧散させる方法を選ばなかったのは用心の為だ。うっかり力加減をミスって暴発させてしまうより、圧縮に圧縮を重ねて押しつぶしてしまう方がまだ安全だと考えた。
――まぁ、その方法もうっかりミスで大爆発を起こしかねない危険なものなのだが。
ユーリはどちらのリスクも解っていて、敢えて此方を選んだ。




