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ちょっと放課後一人旅5《爆睡予定2・暫定》
「陽キャか陰キャかって言ったら……陰キャだろ、俺は」
尋ねられればユーリはそう答えるだろう。『お前が陰キャな訳あるか!』と言うツッコミも込みで。
彼自身は本当にそう思っているのだろうが、傍からみればそうではないのだ。
それは彼の生き方、決して止まらず前へ進み続けようとする姿勢から見てもそうだ。
人は彼のその生き様に強さを見る。憧れを、希望を見出す。
そんな彼が陰キャ――闇や影と言った存在を理解できている訳がない。
こればっかりは本人がどう自覚していようと関係ない。




