3622/3971
ちょっと放課後一人旅2《深夜勤務マン4・暫定》
Σあばば、評価ポイントがまた増えておられるっ( ̄ロ ̄lll)
恐縮です、励みになります(汗)
静かに街を出たユーリは、学園都市を一望する事が出来る丘にやってきていた。
未だ昼は夏の面影を残すものの、次第に日の落ちる速度は速くなっている様に感じる。丘に座り込み、ただぼうっと風景を眺める。その頭の中は空っぽだ。
時折、吹く風が無造作に伸ばしたボサボサの髪を揺らす。
心はやはり凪。考えること、考えるべき事は多々あれどこうして頭を、心を空っぽにすることも重要。
地球に居た頃、師匠とお互いに全力を尽くして稽古した後。大の字になって寝転んだ事を思い出す。
全身が痛くて、呼吸するのもしんどくて。なのに何処か充実感があって――なのにどうしてか空っぽだった。虚しさを感じた訳ではない。ただ、無我夢中で辿り着いた先には感動も何も生まれないのだ。実感が追い付かなくて。




